私たちが普通に食事をしたり物を買うときに利用しているお金は、全国どこへいっても使うことができます。
また、海外に出ても、ドルなど海外で利用できるお金に変えることができるのも、「日本円」という通貨だけです。
法廷通貨とは、今私たちが物を購入したり、給料をもらったり、また税金を払ったりなどに利用している、法律で認められている通貨のことを言います。
現在の日本では、日本銀行が発行する日本円紙幣と、その補助としての役割である造幣局が発行し国が認める硬貨のみが法廷通貨として認められている。
この法廷通貨は、国が権利を持ち管理をしていくもので、当然のことながら偽造は認められておらず犯罪行為になります。
巧妙な手口で偽造紙幣が出回っていたり、偽造硬貨を利用して自動販売機などから法廷通貨を盗み出す犯罪も増えています。
そのために、日本銀行は偽造できないよう紙幣に透かしを入れたりしてその犯罪行為を防いでいます。
このように、私たちが日常で利用し、また日本だけでなく世界でも利用できる通貨はこの法廷通貨である「日本円」のみです。
それとは別に、地域が定める「地域通貨」という通貨もあります。
これは主に、その地域のみで利用できるお金で、「おてつだい」のような意味合いを持った、優しい通貨として最近少しずつ普及し始めています。